Lesson4はいかがでしたか?嫌な言葉、ネガティブワードは自分に返ってきます。
だから、ポジティブ思考に変えよう!というお話でした。
さて、今回は少し違う角度からお話していきます。
私は、スキーのインストラクターをしています。
主に、4歳のお子様から小学校低学年ぐらいを担当することが多いのですが、そのときに感じることをひとつ。
子どもの自立の邪魔をしない!
まず、スクールカウンターで受付を済ませたら、集合場所(キッズエリア)にお子様を連れてきてもらうのですが、そこには、クラス別にプラカードがたっていて、小学生までのお子さんがすべて集まるようになっています。
首都圏からも近く、結構人気のスキースクールなので、土日祝日、冬休み、春休みなどは、大勢の家族連れでにぎわいます。
ママがお子さんを預けるときに、やさしく「先生とお友だちと頑張ってきてね」といいながら、おちついて預ける方、泣いている子どもを引きずりながら、「しっかりしなさい」という感じで、怒りながら連れてくる方、などなど、いろいろな方がいらっしゃいます。
親御さんたちには、キッズエリアの外から見てもらっています。もちろんいなくなってしまってもOKです。時間に迎えにさえ来てくれれば、大丈夫です。
だいたいのママやパパたちは、「子どもが一人でちゃんとできるだろうか?」と心配げに見守っています。ひどい時には、エリアの外から、「そーじゃないでしょーっ。先生の言ったとおりにやらないと」と叫んでいる人もいます。
「高いお金払ってるんだから、しっかり学んできてくれなくては困る!」モードに入っている方もいらっしゃいます。
レッスンをしているときには、外から口を出さない。というのが基本です。
先生を信じて、おまかせするのがルール。でないと、子どもが先生だけを見られなくなって集中できないからです。
これは、スキースクールだけの話ではなく、幼稚園でも、習い事でも同じこと。
先生を、スクールを信じましょう。
子どもたちだって一生懸命頑張っているのです。口出しは親のエゴ。
自立のじゃま以外のなにものでもありません。
子どもに「自分でできた!」を実感させることが大切
子どもたちも、普段の幼稚園なら先生も友だちも知っている人だけれど、初めての場所で、重たいスキーブーツを履かされ、突然ママたちがいなくなる。そんな状況で緊張しています。
しかも、「スキーできるかな?」と不安になっている状態。不安でいっぱいです。
意外としっかり者の方が、こういう時は緊張しています。「失敗したら恥ずかしい」「自分より小さい子より下手だったらどうしよう」
そんな気持ちが前面に出ている子をたくさん見ています。
さあ、先生が言ったとおりにやってごらん。大丈夫。できるから。大丈夫。受け止めるから!ゆっくり開いていけば止まるよ。
小さい子どもは脚力がないので、ボーゲン補助具を使って滑らせるので、足を開けば止まるようになっています。だから、緩い斜面なら、すーっと止まれるのです。
先生!できたよ~!!
わーできた!!すごいね~。カッコいい!上手だよ。じゃ、次はこんなことやってみようか!?
とハイタッチをしたり、抱きしめたり。できたことをものすごく喜びます。
もし、できなかったとしたら、
あとちょっとでできるよ。ほら、もう一回やってみようか?もうほとんどできてるから。
と、さりげなく補助をして、できることを体験させます。
自分でできる!という体験が大切なんです。
習い事や子どもが一人で参加するようなプログラムなどの入れてみる。体験させるのも大切です。
「ちょっと離れてプロに任せてみる」。その間のママは自由な時間を楽しんでみる。
ママやパパがいないところで、子どもたちは精一杯頑張ることで、子どもたちも成長します。さらにちょっと離れてみることでママも成長するのです。
そして、お迎えに行って、先生から報告を受けたら、思いっきりほめてあげてくださいね。
できないことは恥ずかしいことではない
さきほど言った、「しっかり者のほうが緊張する」というのは、普段からなんでもできるしっかり者は、「失敗することが恥ずかしいこと」「できて当たり前」というように育てられてしまっている場合が多いからです。
でも、すべてが最初からうまくいっている人なんていないといってもいいでしょう。
「できないことを頑張ってできるようにする」これが基本です。なので、できないことは恥ずかしいことではありません。
これは、子どもだけでなく、ママにも言えること。
余裕を持った子育てをしたいけれど、なかなかできない。できないのは自分が未熟だから。あぁ、私はダメなママ…
と、負のスパイラルにおちいってしまっていませんか?
だけど、そんな負のスパイラルに入ってしまっても、いいことはひとつもありません。
できないのだから、やる!ちょっとずつでもやっていけばできるようになる!やまない雨はない!!終わらない今日はない!
子どもたちもそう。できないことを責めるのではなく、できるように促すことが大切なのです。
できるように促し、できたらほめる!できたことを一緒に喜ぶ♡ これが大切です。
次からは、STAGE2へと入っていきます。お楽しみに。